自転車にまつわるトラブルや損害賠償の話題が増えています。
そんな中、自転車事故そのものに関する情報を得る機会がありました。
メモがてら、こちらにも書いておきます。
自転車が車と正面衝突する事故は、車に追突される事故の4倍の数が発生している。
正面衝突の方が、けがや死亡のリスクは当然高くなる。
正面衝突を避けるためにも、自転車は車道の左側を走るのが良い。
というか車道の左側を走るのが、自転車の原則的な交通ルール。
子供にはヘルメットをさせるべき。
ところで、ヘルメットは13歳未満の子に着用の義務があると思っている人もいる。
じつは、この義務は法律で厳格に定められたものではなく、あくまでも保護者の努力義務、という意味の義務にすぎない。
だから、ヘルメットを絶対にしなくちゃ、という動機付けにはなっていないのが現状。
自転車乗用中に死亡した人の死因1位は、頭部損傷で死因全体の64%。
(公益財団法人 交通事故総合分析センターより)
ちなみに6歳未満の子供の死因1位も、頭部損傷で41%で1位。
全体平均の64%より割合が低いのは、幼い子は他の体の部位の損傷でも死に至っているため。だから子供にヘルメットをさせれば安心、と親は思ってはいけない。本当は全身を守ってあげないといけない。
頭部損傷による死亡事故を避けるためにも、ヘルメットをかぶることは大きな意味がある。
しかし大人になるにつれてヘルメットをかぶらなくなるのは、ヘルメットがダサいから。
中学生高校生は、大体この理由で被らなくなっていく。
一般の帽子のように、ヘルメットにもファッション性を持たせる必要があるのでは。
公益財団法人交通事故総合分析センターの調査では、13歳〜18歳の自転車乗用中の死傷者数は、歩行中の死傷者数の10倍に上る。若年者は、それだけ自転車事故が多いということ。
また警視庁の調査によると、自転車乗用中の死傷者数を年齢別に分析したところ、次の通りであった。
15歳以下:17%
16〜24歳:22%
25〜29歳:6%
30〜39歳:11%
40〜49歳:11%
50〜59再:8%
60歳以上:24%
(全体で108538人)
比率として、若年者と高齢者での死亡事故が多い。
人口構成で言えば15歳以下の人数は、高齢者と比べて圧倒的に少ないはず。
なのに、死亡者数ではそれほど違いがないのは、それだけ若年者の死亡事故が多いということ。
※おまけ:子供向け自転車選びのコツ
子供向け自転車選びのコツは、ペダルを外せる自転車であること。
(ちょっとした工具を使って、ペダルを外せる自転車も多い)
補助輪があるとよさそうに思うが、カーブを曲がるときに体を傾けるという運転のコツを体得できない。逆に乗りこなすまでに年月を要してしまうことも。
ペダルを外した自転車に子供をまたがせ、足でけって自転車を進ませ、走行感覚とバランス感覚を体得させることが、子供の自転車上達のポイント。
その次にカーブを曲がる感覚を練習させる。
子供が自転車にまたがり、保護者も両ハンドルを持ち、支える。
保護者が自転車を押しながら軽くカーブを曲がると同時に、少し車体も傾ける。
こうして、子供にバランスをとってカーブを曲がる練習を積ませる。
子供がカーブを曲がる感覚を理解できたら、いよいよ自転車にペダルをつける。
でもいきなり道路で自転車をこがせることはせず、スタンドを立てた状態でこぐ練習をする。足を動かしてタイヤを回す感覚を最初に覚えさせる。
カーブを曲がる感覚と、こいでタイヤを回す感覚を覚えさせてから、実際に道路でこぐ練習をさせると比較的早く自転車を一人でこげるようになる。
(以上は、子供に自転車の乗り方を教えるコーチを長年務めた人の考え方)
2016年01月25日
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